ロシア

モスクワ滞在14日間の記憶

 モスクワに14日間滞在したが、観光する時間はなかった。それほどモスクワは巨大な都市である。市内を走る地下鉄の路線の多さは、私がこれまでに訪れたキエフやミンスクとは比べ物にならないほど多い。そしてメトロを使えば、市内の大抵の場所にアクセスできるので大変便利だった。 モスクはの人口は1250万超えており、ヨーロッパの都市で最も人口が多いと言われている。しかし、市内を歩いてみると、人口1000万人もの人々が住んでいるとは思えないほど、人口密度が低いことに気がついた。中心地を歩いているとさすがに人は多かったが、郊外に行くとあまり人が歩いていなかった。

トレチャコフ美術館

 滞在していたホステルから近かったこともあり、トレチャコフ美術館 に行ってみることにした。美術品を鑑賞するのが目的で美術館に足を運ぶというよりも、スマートフォンで作品の写真を撮るのが目的になっている気がする。年配の方々はじっくりと美術品を鑑賞している人が多いが、若者たちは記念撮影などに勤しんでいる。

 絵画の横で一緒に記念撮影、それが終わると「絵」には一切目を向けずに次の撮影スポットに向かう。観光名所になっているような有名な美術館ではよく見る光景だ。しかし、ニッチなテーマを扱う美術館では、じっくりと美術品を鑑賞しにきている来客者が多い。

モスクワ滞在の印象

 モスクワに滞在していたのは、3月20日から4月の初旬までだった。日本では冬が開け、初春を思わせる陽気が心地よかった。街路樹には初々しい緑色の葉が目に付き始め、4月になれば淡いピンクの桜が咲き始める。

 モスクワでは気温が0度を下回る日があった。気温が低いせいか、雪はなかなか解けずに道の脇に残雪となっている。陽当たりの悪い場所は、雪が解けるのに時間がかかりぞうだ。それほど3月下旬のモスクワは寒かった。温かなお惣菜をマーケットで購入しても、ホステルに戻った頃には冷めている。

 モスクワの治安や物価など、書くべき事は色々とあるが、モスクワで最も印象に残っているのは、想像以上に寒かったことだ。4月だというのに雪が降っていたのも印象に残っている。旅を始めてから北米、ラテンアメリカ、南アジア、東南アジア、ヨーロッパ。様々な土地に足を運んだが、4月に雪が降っているのを見たのは、モスクワが初めてである。

モスクワの治安

 モスクワ滞在中に危険を感じることは一度もなかった。空港からタクシーでホステルに向かったが、タクシーの運転手いわく「モスクワは安全な都市だから、治安の心配はいらない」と言っていた。その言葉に嘘偽りはなく、安心して歩くことができた。旧ソビエト連邦の国、ウクライナやベラルーシと治安は変わらないように思える。

 満員電車内でスリの被害に遭う、あるいはぼったくりバーで高額な値段を請求されるなどの、こちらが気をつけていれば防げるような軽犯罪はありそう。

モスクワの治安・物価

 モスクワの物価は、可も無く不可もなくと言ったところか。旧ソビエト連邦のウクライナやベラルーシに比べると、若干高いように思った。しかし、西ヨーロッパのフランス、ベルギー、イギリスなどに比べると安いし、日本よりも物価が安い。モスクワ滞在中は、ホステル付近にあるスーパーマーケットのお惣菜を食べる事が多く、うまく節約することができた。サンドイッチは150〜300円(種類による)。飲み物は1リットルで150円ほどだった気がする。

 タバコは最安で70ルーブルだった。私が好んで吸っていた銘柄は100ルーブル。だが、モスクワの空港で購入したタバコは、1カートン5ユーロと破格の安さだった。

おわりに

 モスクワ滞在が終わると、次の目的地イスタンブールに向かうことになった。

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