ギリシャ

アテネ滞在7日間 南欧の旅はギリシャから始まった

     ロシア・モスクワから始まったストリートアートの写真を撮る旅。14日間のモスクワ滞在の後は、トルコ・イスタンブールに4日ほど滞在した。ギリシャに入国して変化したこといえば、真っ先に思い浮かぶのは気温である。

     モスクワでは4月上旬だというのに、雪が降っていたことに驚いた。東欧の寒は長く、春が訪れるのはもう少し時間がかかるのだろう。

     モスクワからイスタンブールまでの距離は、直線で1756キロメートルある。約1700キロメートルもモスクワから南下すると、イスタンブールはだいぶ過ごしやすい初春を思わせる気温だった。イスタンブールからさらに540キロメートルほど南下したギリシャ・アテネ。4月のアテネはベストシーズンか?と思えるほど、街歩きに快適な日々が続いた。気温は18〜23度ほどで、暑くもなく、寒くもない。アテネ滞在から半年ほど経った今でも、ギリシャを含む南欧の旅は好印象として残っている。

アテネの物価

 アテネには1週間滞在していたが、ユーロ通貨を採用しているとは思えないほど物価が安かった。アテネ中心地から空港まで向かう電車の料金は10ユーロで、アテネ市内の交通機関が利用できるデイパスは5日間で9ユーロだった。

アテネのデイパス・チケット

 交通機関の値段はいつ値上がりするかわからない。私が滞在していた2019年の4月は、この値段だった。

  • 90-minute ticket: 1.40€
  • 24-hour ticket: 4.5€
  • 3-day tourist ticket:  22€
  • 5-day ticket: 9€

 24時間のチケットを買うなら、5日間の方が特に感じる。私はアテネに1週間滞在していたこともあり、迷わず5日間のチケットを購入した。24時間で4.5ユーロの金額は高いのか、安いのか?

 ドイツ・ベルリンでは24時間チケットは9ユーロほどしたし、オーストリア・ウィーンも同様の値段だった。ヨーロッパの中で物価が安いと言われるベルリン。アテネではベルリンのデイパスの半額で24時間チケットを購入することができる。それほどアテネの物価は安く感じた。

 しかし、値段だけでは判断できないところもある。ベルリンの交通機関は多彩である。UバーンにSバーン、さらに路面電車までもが乗り放題。アテネのメトロは僅か3路線しかないし、ベルリンとアテネでは街の規模が違うので比較が難しいところだ。

 朝食はパンにハム、トマト、レタス、チーズなどが挟まれているパンや、ピザなどを食べていた。1.5〜2ユーロもあれば朝食を食べることができる。コーヒーは種類によって違うものの、1.5〜2.5ユーロほどだった。レストランで食事した時は、7ユーロ。レストランに限っては、オランダ、ベルギー、フランスなどの西欧だったら倍近くの値段はしそうな料理だった。個人的な感覚になるが、ユーロ通貨を採用している国々の中でも、ギリシャの物価は安いと思った。後に行ったデンマークと比較してしまうと、同じヨーロッパとは思えないほど物価が違う。

観光はしていません

 今回の旅では全くと言っていいほど観光はしていない。しかし、アテネ滞在中に1日だけ余裕ができたので、散歩がてらに丘に行ってみることにした。

アテネ・ストレフィの丘

 アテネには様々な丘がある。最も有名な丘といえば、パルテノン神殿、プロピュライア、エレクテイオン、アテナ・ニケ神殿があるアクロポリス。そして観光名所になっているリカヴィトスの丘はアテネ市内で最も標高が高い丘だ。

 私が行ったのは、ストレフィという眺めの良い丘だった。ストレフィの丘は、アクロポリスやリカヴィトスに比べると特筆することは何もない。観光客の姿はどこにも見当たらなければ、丘にいる人の数も少なかった。どちらかといえば、地元の人々がのんびり過ごしている。そんなローカル的な丘だった。


 ストレフィの丘から眺めるアテネ市内も、リカヴィトスの丘からの景色に比べると見劣りしてしまう。パルテノン神殿は見えるものの、結構な距離があるようで迫力に欠ける。カメラのレンズをめいいっぱいズームしてみても、パルテノン神殿は小さく見えるのが残念だった。

 アテネ市内を歩いていた時は気がつかなかったが、丘の上から市内を見下ろしてみると、住宅密集度が気になった。視点を一点に合わせることなく景色を眺めていると、個々の建築がひと塊りの建築に見えてくる。この住宅密度は、ヨーロピアン的というよりも、アジアン的な密度だなと思った。

 ストレフィの丘には、何箇所かビューポイントがある。360°見渡せる大パノラマとわいえないが、300°くらいなら見渡すことができる。観光客が群がる観光名所よりも、静かな、ちょっと寂れてるくらいのスポットの方が落ち着くのは私だけだろうか。海外の有名観光名所によくいるスリや高額な料金をふっかけてくるような人は当然のようにどこにもいない。

 誰かが話しかけてくるわけでもなく、ただ時間だけが過ぎていく。岩に腰を下ろしてしばらく景色を眺めた後は、丘を下ってメトロ駅に向かった。

アテネの印象

 南欧を旅するのはギリシャ・アテネが初めてである。アテネの印象は、物価が安くて治安も良く、1週間とは言わずに1ヶ月くらいかけてのんびりと旅してみたいなと思った。しかし、今回の旅には締め切りという期限があるので、後ろ髪を引かれるよにしてアテネからイタリア・ローマに向かうことになった。

おわりに

 アテネから始まった南欧の旅。イタリア、スペイン、ポルトガルと、旅は続いていく。

 

 

 

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