南アジア

【スリランカ一人旅】スリランカの首都コロンボから始まる南アジアの旅

     2018年の2月。スリランカのアライバルビザは、1ヶ月でUS40ドルだった。2週間の滞在だと割に合わない金額だったが仕方がない。

     スリランカに来た目的は、インドのツーリストビザの申請。スリランカ以外にネパールやタイなどインド付近の国で申請できるが、6ヶ月のダブルが確実に欲しかったからスリランカの首都コロンボで申請することにした。

     コロンボの空港に着いたのは夜中の2時過ぎだった。空港の外に出ると、2月だというのに湿度が高く南国に来た実感が沸いてくる。合計20キロのバックパックを背負い5分も歩けば、体から汗が吹き出してくる。

     予約をしていた宿に向かいたかったが、夜中の2時にチェックインはしてくれないだろうと思い、空港の外でタバコをふかし時間をやり過ごしていた。

     空が明るくなり始めたころ、南国にふさわしいラフなカッコをした男が英語で話しかけてきた。始めは世間話をしていたが、空港からコロンボまでの値段を尋ねると、「1000ルピーで行ってやる」と言った。空港からコロンボ市内までは約30キロ離れている。早朝ということもあり、1000ルピーは相場よりも安い。外にいるのも飽きたので、宿に向かうことにした。

     男の運転は安全だったが、すぐにでも眠りそうな表情でハンドルを握っている。居眠り運転されたら危険だと思い、眠らないように必死に話しかけた。男の仕事は便利屋で、地元民や観光客を相手に幅広く仕事をしているようだ。

     男の話では雇われて働くよりも、自分で仕事見つけて働く方がお金を稼げると教えてくれた。隙間時間ができると、空港に行って外国人客を見つける。正規の料金よりも安くしてコロンボまで乗せていくらしい。それだけで一回1000ルピーは稼げるからね。得意げに笑った。

     車内で話に夢中になっていると、いつの間にか空は明るくなっていた。高速道路を降りてコロンボ市内に入ると、車、バイク、バスが増え始めた。まだ6時過ぎというのに、路上では早くも屋台を開く準備をしている。何度か渋滞に巻き込まれながら、コロンボ4にある宿に着いた。

     7時前だというのに従業員が椅子に座って仕事をしている。チェックインできるか訪ねてみると、男はyesともnoとも言わず首を左右に振った。デスクトップのキーを打ちながら、振子人形のように首をカタカタと左右に揺らしている。男の作業が終わると、「チェックインは午後からだけど、30分くらいで部屋を用意するよ」と言った。荷物を預かってもらい外をブラブラと歩いた。汗で服が濡れ始めたころ、宿に戻ることにした。チェックインを済ませると、鍵をもらい部屋に向かった。部屋のドアを開けると、サウナのように蒸し暑い熱気が出迎えてくれた。部屋の天井に備え付けられた扇風機を回してみても、うるさいだけで室内は涼しくならない。荷物を部屋の隅に下ろすと、ベットに寝っ転がった。

     ブダペストから、イスタンブール、シャルージャを経由してようやくアジアにたどり着いた。2月とは思えない暑さに、初日からうんざりしてしまう。

     5月をピークにどんどん暑くなる南アジア。スリランカの後に行くインドでは、夏になると50度近くになることがたまにあるという。アスファルトが溶けるなんて話を耳にした。多くの人が熱射病にかかることもニュースで読んだ記憶がある。

     この日の温度は33度だったが、数字以上に暑さを感じる体感温度。あと17度も上がったら、どうなってしまうのだろうか。想像しただけで、身体が汗ばんできた。

     ベットの上で今後の旅の予定を考えていると、長かったフライトで疲れていたのか、いつの間にか眠りについていた。

 

 

 

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