ドイツ

ベルリンのストリートアート【ドイツ旅行記】

  欧州のストリートアートシーンでは必ずと言っていいほど名前が挙がる都市ベルリンにやって来た。ポズナンからベルリンに向う途中では4階建ての建物一面に描かれた巨大なストリートアートを見かけ、中央バスターミナルからホステルに向うSバーンの車窓からも様々なタギングを見かけた。

  街を歩いていると、様々な場所で目にするストリートアート。まるでチリの青空美術館バルパライソを彷彿とさせる。しかし、バルパライソに比べると一ヶ所に固まっているわけではなく、ベルリン市内各地に散らばっているので作品を観に行くのが大変だった。

  ベルリンには英語のストリートアートツアーがあり、有名な作品の前では何度もグループツアーと遭遇することになった。写真を撮りながらツアーガイドの説明を聞いていると、作品が描かれた背景やアーティストのバックグラウンドの説明をしていた。

  時間があればストリートアートツアーに参加してみたかったが、ベルリンに滞在したのはわずか7日間と時間に余裕がなく参加することができなかった。  最近見かけることが少なくなってきたタギング。ストリートアートの元祖といえば、1982年に制作された映画「ワイルドスタイル」が有名で、私が初めて海外のストリートアートを目にしたのはワイルドスタイルだった。ニューヨークのブロンクスにある電車に深夜スプレーで落書きをするシーンは今でもはっきりと覚えている。

  確か90年代はストリートアートという言葉ではなく、私の知る限りグラフティーと呼ばれていた。2010年以降だろうか、正確な年代はわからないが、いつのまにかグラフティーという言葉よりもストリートアートと呼ばれることが多くなってきた。  絵の上にマジックペンで描かれたようなタギングがある。ストリートアートのルールでは、即に描かれている作品を上書きする場合は、さらに質の高い作品を描かなければいけない暗黙のルールがあったはず。しかし、ベルリンでは即にある作品を潰してしまうかのように後から描かれた落書きが目立った。

  Sバーンの車窓から見た建物に描かれた作品は、目を背けたくなるほど汚い作品が多かった。ストリートアートと呼ぶには程遠く、ただスプレーを壁に吹き付けたような落書きが多かった。

 Uバーンの駅(U Hallesches Tor)を降りて進んでいくと、団地の一階部分に多数の作品が描かれていた。ここの近くにはベルリンのストリートアートで人気のある像の作品や、シェパードフェアリーの作品があった。写真に写っている若者たちに「地元の人しか知らないマニアックなストリートアートが描かれている場所知らない?」と話しかけてみると、1カ所オススメの場所があると教えてくれた。

  若者に地図で印をつけてもらい目的地に向かうと、建物の奥にある壁にドクロの絵が描かれていた。知らなかったら通りすぎてしまうだろ目立たない場所にあった。地元の若者がオススメしてくれた作品だけあって、他のストリートアートとは趣向が違いかっこいいと思った。ストリートアートというよりも、タトゥーでありそうな絵柄で白黒のコントラストが力強い。

         ベルリン滞在7日間は毎日ストリートアートを見に行ってきた。欧州ストリートアートシーンを代表する都市だけあって作品の数が多く、見ごたえがある作品が多かった。

 

 

 

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