ウクライナ

【ウクライナ旅行記】キエフのチェルノブイリ博物館を訪ねて

       チェルノブイリ博物館は、キエフの中心地からメトロに乗って2駅行ったところにある。ライン2のkontraktova ploshcha駅から徒歩で約5分。2階建ての薄いピンク色をした建物だが、外観からは博物館とは思えない建物だった。博物館の前にはチェルノブイリの事故当時に使用されたソビエト連邦時代の古い車が止まっている。

 10時20分、博物館に到着すると、入り口の前では小学校低学年くらいの子供たちが集まっていた。学校の社会見学で来たようで、まだ全員揃ってないのか誰かが来るのを待っているようだった。子供が来ると騒がしくなるので、混む前に博物館の中に入ることにした。

チェルノブイリ博物館

  建物の一階には掲示物が置かれており、その奥にチケットオフィスがある。入場料金20フリヴニャ、カメラ料金40フリヴニャ(写真)70フリヴニャ(動画)、音声ガイドは日本語があり、料金は210フリヴニャだった。210フリヴニャのうち100フリヴニャはデポジットで、オーディオ機械を返した時に100フリヴニャ返してもらえる。

     階段を登って2階に上がる途中、放棄された集落の名を記した標識が吊るされていた。

 2階の掲示室に入ると、時間が止まった時計が吊るされているのが最初に目に止まった。音声ガイドの説明を聞いていると、1986年4月26日午前1時23分に、チェルノブイリ原子力発電所事故が起こった時刻で時間を止めているようだ。

  原子炉の説明は分かりやすく解説をしているのだろうが、私の頭では理解するのが困難だった。何回か繰り返して聞いてみたものの、日本語での丁寧な説明にもかかわらず話が難しい。

  掲示室には、事故当時の状況や被害の規模に関する資料がディスプレーの中で掲示されている。ディスプレーの中には、当時の書類や新聞以外にも、制服、ヘルメット、手袋、手帳、ガスマスクなど様々な物が掲示されていた。

  事故当時の写真が多数掲示されていたので、音声ガイドと合わせて見聞きしていると、より当時の状況を知ることができる。掲示されている写真の中には、目を背けたくなるような酷い光景の写真があった。

  音声ガイドは日本人の方が喋っているので聞き取りやすい。原子力の説明や事故直後の状況説明など、掲示物を見ただけでは理解できない多くの情報を聞くことができた。音声ガイドのおかげでチェルノブイリ原子力発電所事故について一通り知ることができ、博物館に来た甲斐があった。

おわりに

  2018年、チェルノブイリ原子力発電所事故から32年経ったが、事故が風化されることはなく、平日にもかかわらず博物館に訪れる来訪者がいた。私がチェルノブイリ博物館に行ったのは、平日の午前中だったが、館内には20人くらいの人がいた。真剣な眼差しで掲示物をじっくりと見入っており、時折、大きなため息が静かな室内に響き渡っていたのが印象的だった。

 

 

 

 

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