インド

コルカタのインド博物館

  インド最古と言われるインド博物館に向かっていると、サダルストリーに滞在してから毎日顔を合わすインド人が「今日はどこに行くんだ?」と話かけてきた。サダルストリートを歩いていると、人混みの中からひょっこりと現れ毎回話しかけてくる。「インド博物館に向っている」と歩きながら答えると、「 インド博物館に行くの?そんなとこ行かないで、食事するか酒でも飲んだ方がいいよ。」

  男の話では、インド人の入場料金は20ルピーで格安の値段に設定されているようだ。しかし、外国人の入場料金は500ルピーで、インド人に比べて高額な値段設定になっている。インド博物館には何回か行ったことあるが、500ルピー払ってまで行く価値はないと言われた。

  アーグラに滞在しているときも、似たような事を言われた。タージマハルを見たあとに、アーグラ城をみたいと運転手に伝えると、「外国人の入場料金は500ルピーするし、そんなお金払ってまで見る価値はない。城の回りをぐるっと一周回って、外から見るだけでも十分だ」

  今思えば、アーグラ城は500ルピーを払ってでも見ておけば良かったと思う。インド人にしては高額な値段かもしれないが、私にとっては決して払えない金額ではない。入場料金をケチって後々見ておけば良かったと後悔したことがあるので、多少入場料が高く感じてもインド博物館は見ておこうと思った。

  チケットオフィスの前に着くと、男の言った通り、外国人500ルピー、インド人20ルピーと表示されていた。他の国でも国民と外国人の料金の違いはよくあるが、改めて料金表示を見ると差額がでかいように思えてくる。 私の滞在した時期は1ルピー約1、7円。円にしてみると外国人は850円でインド人は34円である。  私が行った時は、展示品についての時代背景や文化の説明が書かれたパネルが置かれていなかった気がする。あるいは見逃してしまったのかもしれない。博物館や美術館に行った時は、毎回理解を深めるために説明を読むようにしているが見当たらなかった。場所にはよっては時代背景についての簡要な説明が書かれているパネルもあったが、インド文化の知識に貧しい私には簡要すぎてもっと詳細な説明が必要だった。結局、時代背景や文化のことは理解できずに、目で楽しむことに専念した。  30分も博物館内を歩いていると体が汗ばんでくる。この日の温度は33度だったが、室内では大きな扇風機が回っているだけだった。扇風機の下で涼んだ後は、建物をぐるっと一周した  男の言う通り、インド人料金の20ルピーだったら大満足していただろうが、外国人料金分の価値があるとは思えなかった。なにより足を止めてじっくりと見た展示品はこの1点しかった。

 

 

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