ポーランド

クラクフ国立美術館でポーランドの歴史を覗き見る【ポーランド一人旅】

   ポーランドのクラクフ滞在5日間は、観光、観光、観光と毎日のように観光に出かけていた。クラクフはポーランドの中で上位を争う人気観光地で見所がたくさんある。(ポーランド人にどこが一番人気のある観光地か聞いたら、1番ワルシャワ、2番クラクフと言っていた。)

     クラクフ国立美術館に着くと、10時30分前だというのに即にチケットオフィスの前には列ができていた。チケットは何種類か用意されているようだが、私はクラクフ国立美術館内の全ての展示室に入れる50ズロチのチケットを購入。チケットオフィスの人の話では「常設展のみに入れるチケットも売っている。」と言っていた。ホームページで値段を調べてみると、常設展のチケットは10ズロチ。日曜日限定で常設展のみ入場料無料と表示されている。

クラクフ国立美術館 1階展示室

     最初に入った展示室は、近代、現代のデザインされた家具などが展示されていた。家具の中でも、椅子が多数置かれており、いくつかは実際に座れるように椅子が置かれている。椅子に座ってみると、デザインだけでなく座り心地も十分考えられていることがわかった。(椅子だからあたりまえだが)私の座った椅子は、偶然にも妙に身体にフィットしたせいか、ここがもしインテリアショップだったら、迷わず椅子を購入していただろう座り心地だった。

     次に入った展示室は、家具類が多数置かれた展示室とはガラリと変わり、鎧、剣、銃、兜などの過去の戦で使用された物が展示されていた。ほとんどの物がディスプレーの中で飾らてている中、「歴史に触れ騎士になろう!」というメッセージが目に止まる。身体に身につけてもいいクサビの鎧、兜、剣が置かれており、多くの人が兜やクサビの鎧を身につけてスマートフォンで記念撮影をしていた。私は兜や鎧を身につけることはなかったが、剣は手に取ってみた。片手で持つことはできるが、片手で振り回すことは不可能なほど重い。

     アクション映画などでカッコよく斬り合いをしているのを見るが、本物の剣は重すぎて軽々しく剣を振り回すことができないことがわかった。トロイ、ジャンヌダルク、300とアクションがかっこいい中世時代の映画があるが、現実的に剣で激しく撃ち合うのは至難の技。

    鎧を装着し、盾を構え、片手で剣を持って戦うのは重すぎて歩くのですら困難な気がする。戦場に着く前に疲れ果ててしまいそうだ。いっそのこと、何も装着せずに素手で戦った方が、フットワークが軽く強そうな気がする。そのくらい重量があった。

クラクフ国立美術館 2階展示室

     2階の展示室にはアメコミのような漫画などが多数置かれている。あまり興味が湧かなかったので、足を止めることなくざっくり見て別の展示室に向かった。

レオナルド・ダ・ヴィンチ 白貂を抱く貴婦人

     真っ暗な室内の中に、一枚の絵画がスポットライトに照らされて展示されていた。レオナルド・ダ・ヴィンチ作品のせいか、明らかに他の作品とは扱い方が違う。絵画から5メートルくらい離れた場所では、警備員、学芸員が常時見張りをしていた。絵の前はロープのようなもので囲われており、近づいて見ることができないことになっている。絵画には約2、5メートル手前までしか近づけないので、私の視力では細かいところまで見ることができなかった。

     しかし、細部を見たい人のために、展示室の入り口付近には細部を写した写真が数枚展示されている。遠目で絵画を見た後は、一度部屋を出て細部を写真で確認する。そして、写真を見て説明を読んだ後に、また絵画を見に行くといったことを数回繰り返した。

  白貂を抱く貴婦人の作品概要はウィキペデアに詳しく載っている。少しだけウィキペデアから引き用すると 

ダ・ヴィンチの作品で、一人の女性を描いた肖像画はわずかに4作品しか現存していない。ダ・ヴィンチのオリジナルの絵画から、背景は黒く塗りつぶされており、さらに描かれている女性が頭にかぶっていた透明なヴェールは大げさな髪型に変更され、指にも大きく書き直されている箇所がある。

 

[blogcard url=”https://ja.wikipedia.org/wiki/白貂を抱く貴婦人”]

 

     クラクフ国立美術館 3階展示室

 

     絵画はアブストラクト、ミニマリズム、キュビズム、リアリズムなどの20世紀の作品が展示されていた。その中でも、多くの人が見入っていた作品が中央に写っている写真。じっと絵画を見ていると、目の視点がぼやけてくる。1、2分眺めてみたが、なんとも不思議な作品だった。

     クラクフ国立美術館は大きかった。展示されている作品の数も多く、じっくり一点一点見ていると、かなりの時間がかかってしまう。英語版ウィキペディアにはクラクフ国立美術館は11展示室、2つの図書館、780、000点のコレクションを所有していると書いてある。

 ブログには書いてないだけで、他にも展示室がいくつかあった。所要時間は、作品一点自体にどのくらいかけて見るか、キャプションなどをじっくり読むかなど、個々の鑑賞によって差が出てくる。

     私は興味のある作品は、キャプションを読んで、作品を細かく見る。遠くから全体像を眺め、作品に近づき細部を見る。年代によっては、当時の時代背景などを思い浮かべながら見ていると、どうしても時間がかかってしまった。

おわりに

     所要時間は、タバコを吸いに外に出たり、コーヒーを飲んで一息ついたりと合計4時間ほどだった。料金は50ズロチ(約1500円)。クラクフ国立美術館は、ポーランドの近代史をざっくりと見ることができ、1500円払った価値があった。

 

 

 

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