イタリア

ローマ滞在中に世界を震撼させる大事件が起こった

     イタリアという国を思い浮かべると、真っ先に思い浮かべるのはピザである。イタリアに行くことが決まった日から、ローマのピッツェリアでピザを食べたいと考えていた。ローマ滞在中は、1日に最低1回はピッツェリアでピザを食べていた。

     ホステルから徒歩1分もかからないピッツェリアの常連客になった頃、世界を震撼させる大事件が起こった。いつものように「チャオ」と店主に挨拶をした後に、ピザを注文する。空いている席に腰を下ろすと、テーブルに置いてある新聞が目に止まった。

     私はイタリア語は全くわからないので、新聞に何が書かれているのか理解できない。しかし、新聞の中央の写真を見る限り、立派な建造物が煙を上げながら燃えていることに気づいた。その光景を眺めている男の姿。頭の後ろに手を回していることもあり、どこかのんびりとした光景のようにも見える。

     ピザを食べ終わった後、店主に再び「チャオ」と言って店を後にした。ローマに来て思ったが、こんにちは、さようなら、両方で「チャオ」という言葉を使えるので、「チャオ」の使用頻度が異常に高いことに気づいた。街を歩いていると、よく「チャオ、チャオ、チャオ、チャオ」とチャオという言葉が色々なところから聞こえてくる。

     個人的にこんにちは、さようなら両方で「チャオ」という言葉を使えるのは斬新だなと思った。旅を始めてから40カ国ほど様々な地域を訪ねてみたが、私の知る限り「こんにちは、さようなら」は別々の言葉が使われている。例えば日本語なら、「こんにちは。さようなら。」英語なら「Hello. See you.」スペイン語なら「Hola. Adiós」など、言語によってフォーマルだったり、インフォマールな言い方はあるものの、別の言葉が使われる。そういうものだと思っていた。

     ホステルに戻ると、何が起こったのか早速調べてみることにした。世界を震撼させた大事件は、パリのノートルダム大聖堂で火災が起こったことを知った。はっきりした原因は分からないようだが、たばこの火の不始末または電気系統の故障が原因のようだ。

 タバコの火の不始末という言葉をみて、ある出来事がふと浮かんだ。ヨーロッパを旅していると、喫煙者をよく見かける。私も彼らと同様にタバコを吸うが、タバコの後始末には気を使っている。どこでタバコを吸っても、吸い終わったタバコの火は必ずもみ消す。しかし、ヨーロッパでは吸い終わったタバコの火を消さずに、そのままゴミ箱に捨ててしまうことを度々目撃した。

 ロシアでは誰かが吸い終わったタバコの火が、ゴミ箱に捨ててある別の吸い殻に燃え移っているのを見かけた。近くにいた人が火を消していたので問題なかったが、そのまま放置していたら火災になっていた可能性は否定できない。

 ウクライナではキエフからオデッサに向かう途中、ゴミ箱が炎上しているのを見かけた。おそらく誰かが吸い終わったタバコの火を消さずに、そのままゴミ箱に捨ててしまったのだろう。

 ノートルダム大聖堂のニュースを5記事ほど読み終わると、どこも似たり寄ったりな内容だったので新たな情報はなかったので出かけることにした。

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