ポーランド

フリックスバスでポズナンからベルリンへ 初めてのシェンゲン協定内バス移動 

 当初ベルリンには行くつもりはなかった。しかし、ポーランド滞在中にシンドラーの工場跡、アウシュビッツ強制収容所、ユダヤ博物館、そして第二次世界大戦博物館で多数の展示物を見てきたせいか、ドイツのベルリンに興味がわいてしまった。

 フリックスバスのホームページでチケットの料金と時間を調べていると、ポズナンからベルリン中央バスターミナルまで3時間45分で行けることがわかった。バスの料金は時間によって違うものの、12時35分の便だと僅か14.99アメリカドルでチケットを売っていた。値段が安かったこともあり、すぐにバスのチケットを購入。

ポーランドからドイツへのタバコ持ち出し制限

 私の調べたところ、ポーランドからドイツに入国するのに4カートンまで持ち出しができると複数の英語サイトで書かれていた。ポーランドは欧州の中でもタバコの値段が安く(安いと言っても1箱約400円するが)、ドイツに行くとさらにタバコの値段が上がるので、節約のためにポーランドで2カートンタバコを買い込んだ。

 ポーランドのタバコの値段は、欧州の中で下から4番目に安い。私が参考にした欧州のタバコ統計調査サイト(2017年調べ)では、1番タバコが高い国はイギリスで1箱11ユーロ。1番安い国はブルガリアで1箱2.6ユーロ。ドイツは8番目に高く1箱5.5ユーロと書いてある。

 参考にしたサイトでは欧州の中にロシア、ウクライナ、ベラルーシが入っていなかったが、ウクライナやベラルーシはブルガリアよりもさらにタバコが安い。ウクライナではストロングという銘柄が1箱100円以下で購入できるし、ベラルーシではL&Mやウインストンが120円くらいで購入できる。

フリックスバスでポズナンからベルリンへ

 ポズナンの長距離バスターミナルでバスを待っていると、バスは出発する15分前にやってきた。荷物をバスのトランクに預けると、チェックインを済ませてバスに乗り込んだ。始めはガラガラだった車内は、出発時間が迫ってくると次々と席が埋まっていった。出発時刻になると車内はほぼ満席状態になり、ベルリンに向けて出発した。

初めてのシェンゲン協定内バス移動

 ウクライナからポーランドに陸路で入国した時のような手間がかからないので、バスの中では寝ていた。気持ち良く午後のうたた寝をしていると、「トントン」と腕を誰かに叩かれた。目を開くと、バスの通路には2人の警察官が立っていた。なぜバスの中に警察官がいるのだろうか。そしてなぜ私の腕を叩いたのか疑問に思っていると、警察官は「パスポート見せてくれ。」と英語で言ってきた。

 寝起きだったので言われるがままバックからパスポートを取り出すと、警察官にパスポートを渡した。警察官はパスポートの情報が書かれている最初のページを見ると、すぐにパスポートを返却してくれた。すると、今度は私の後ろに座る人にも「IDを見せてくれ」みたいなことをポーランド語で話しかけていた。

 何かあったのだろうか?と思い警察官の様子を見ていると、ただのIDチェックだけだった。そもそも、なぜシェンゲン協定内なのにチェックがあるのか疑問に思ったが、全員のIDをチェック済ませると警察官はすぐにバスを降りて行った。

いつの間にかドイツに入国

 国境で入国審査がないので、いつドイツに入国したのか気づかなかった。いつの間にか道路標識の言語がポーランド語からドイツ語に切り替わっており、ドイツ語を見てドイツに入国したことを知った。ウクライナからポーランドに入国した時もそうだったが、陸続きなので国境を越えた途端に景色がガラリと変わることはない。

 国境を越えてポーランドからドイツに来たものの、入国審査がないので国が変わったという実感がまったく湧いてこない。国内移動のようなお手軽な感覚で、ポーランドからドイツに来てしまった。シェンゲン協定加盟国にビザなしで滞在できるのは合計3ヶ月で、欧州を周るには期間が短いが、入国審査無しで国境を越えれるのは手間がかからず便利だなと思った。

ベルリン中央バスターミナル

 ポズナンからベルリンまではバスの予定時刻通り3時間45分ほどで着いてしまった。バスを降りると、「ここは本当にベルリンなのか?」と自分の目を疑ってしまった。バスを誘導したり、バスターミナルの掃除をしている職員は黒人ばかりでドイツに出稼ぎか難民のアフリカンがやたらと目に付いた。

 中央バスターミナルは国際色豊かといえば聞こえがいいが、目につくのはイスラム系かアフリカ系が多かった。ATMでユーロを下ろしてバスターミナルから立ち去ろうとした時に面白いアナウンスが流れた。ドイツ語の後に「ピックポケットに気をつけて下さい。」と聞き取りやすい英語のアナウンスが流れた。私はアナウンスを聞いて思わず声に出して笑ってしまった。

 2年間の旅で北米、ラテンアメリカ、東欧、中欧、南アジア、東南アジアに行ったが、バスターミナルのアナウンスで「ピックポケットに気をつけてください。」というアナウンスは一度も耳にしたことはなかった。せいぜい「この辺は治安悪いから荷物盗られないように気をつけて。」と地元の人が教えてくれたくらいだ。

 ベルリンに限らず中欧での旅では治安の心配はいらないと思っていたが、中央バスターミナルの雰囲気はあまりよくない気がした。ピックポケットに気をつけてくださいとアナウンスが流れるくらいだから、被害に遭う人が結構いるのだろう。面倒なトラブルに巻き込まれる前にSバーンの駅に向かった。

ホステルでチェックインを済ませると、まだ外は明るかったのでふらふらと散歩をすることにした。まずはベルリンの物価を調べようと、スーパーマーケット、カフェ、レストランなどの値段をチェックした。ウクライナから始まった欧州の旅はベルリンで3ヶ国目。ウクライナからポーランドに行き物価が上がった。ポーランドからドイツに来るとさらに物価が上がった。西に向かうたびに物価が右肩上がりのようにどんどん上昇していく。

おわりに

短期旅行ならドイツの物価に臆することもなかったが、1年以上旅を続けているとユーロは高いなと思ってしまう。

 

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