ポルトガル

ポルトの居心地の良い宿泊施設でのんびり過ごす

   ポルトのホステルに滞在していたとき、あることに気がついた。リスボンのホステルでもそうだったが、使い古したトレッキングシューズとバックパックを持って旅している滞在者と同室になることがあった。

   リスボンは丘の多い街だが、さすがに街歩きにトレッキングシューズは必要ない。なぜトレッキングに行くような服装をしている人が多いのか考えたが、結局その答えをリスボンで見つけることはできなかった。

   リスボンからポルトにバスで向かう途中、バックパックを背負い歩いている人をたびたび目にした。彼らの姿を見ていると、まるで「サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路」をしているような雰囲気だった。

   サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路といえば、フランス各地からピレネー山脈を経由してスペイン北部を歩く道が最も有名だ。ポルトガルのリスボンからサンティアゴ・デ・コンポステーラに行く「ポルトガル・ルート」という巡礼路があるのは知っていたが、実際に歩いている人が結構いるのは知らなかった。

   私がポルトガルに滞在していたのは5月の下旬で、暑い日が続くがトレッキング日和だったのは間違いない。7〜8月だと炎天下の中歩くのは暑すぎるだろうし、冬に巡礼路を歩く人は少ないだろう。そう思うと、4〜5月くらいがベストシーズンなのかもしれない。

Selina Porto

 コワーキングスペース、レストラン、カフェが一つにまとまっている宿泊施設。ブッキングでポルトのホステルを探していたら、高評価で雰囲気が良かったので3日間滞在した。ホステルには観光客はもちろん、コワーキングスペースで仕事をしている地元のフリーランサーや、ポルトガル・ルートを歩いている旅行者などがいた。

 南欧の青空の下で過ごす時間はとても心地良く、このままポルトガルやスペインに移住したいと思った。夏は22時を過ぎても明るく治安は良好。物価は西欧や北欧に比べて安いし、なによりも都心部でありながら、のんびりと生活ができそうな環境が気に入った。

 時間に追われながらせかせか生き急ぐよりも、毎日を大切にしながらのんびりと生活したい。そんな私の理想を叶えてくれそうなイメージにぴったりだったのが、欧州の南端にある街リスボンとポルトだった。

 リスボンとポルトの共通点といえば坂が多いことだろうか。ホステルから長距離バスターミナルまで近かったので歩いて向かった。平日だというのに交通渋滞がひどく、クラクションの大合唱。坂道が多く途中で雨が降ってきたので、20分ほどかかってバスターミナルに到着した。

 次の目的地はスペイン・ガリシア地方の港街ビーゴ。ポルトからビーゴまではバスで僅か2時間半と近い。ポルトとビーゴには1時間の時差があるので、ビーゴではさらに陽が暮れるのが遅い時間になりそうだ。

 ポルトからビーゴに向かうバスの車内は10人ほどで、空席が目立った。ポルトを離れて1時間ほど走ると、リスボンからポルトに向かった時と同じように「ポルトガル・ルート」を歩く旅行者たちを見かけた。

 思ったよりも一部の人たちに人気がある「ポルトガル・ルート」。しかし、フランスからスペインに向かう王道の巡礼路に比べると数が少ないので、ポルトガル・ルートを歩く人たちは孤独な旅人という言葉がぴったりだ。いつかポルトガル・ルートを歩いてみたいと思うが、まずはフランスからスペインに向かう王道の 「サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路」を歩いてみたいと思った。

 

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