ウクライナ

【ウクライナ旅行記】リヴネ郊外にある愛のトンネルは幻想的

        キエフの居心地の良さにすっかり魅了され、気がつくと1ヶ月以上も市内にある宿を転々とする日々が続いていた。ウクライナの首都キエフが好印象だったこともあり、他の都市にも足を運びたくなった。ウクライナの観光地といえば、キエフ、リヴィウ、オデッサの3カ所が特に人気がある。その中でも、キエフ滞在中に多くの人からオススメされたウクライナ西部の街リヴィウに向かうことにした。

  キエフからリヴィウまでバスで約8時間。ウクライナはヨーロッパの中でロシアに続き2番目に国土があるので、ラテンアメリカの国々のように移動に長い時間がかかる。8時間くらいの移動時間なら一気にリヴィウまで向かうことができるが、リヴィウに向かう途中、リヴネという小さな街に寄り道することにした。

  リヴネの郊外には、ウクライナの観光名所になっている愛のトンネルという木々に覆われた美しいトンネルがある。6月のウクライナの木々は、葉っぱが初々しく綺麗な新緑で、この時期にトンネルを見ておくべきだと思った。

  キエフからリヴネまでは乗り合いバンで約4時間。料金は230フリヴニャだった。キエフを経ち30分くらいすると、車窓は都市の景色から草原の景色へと変わっていった。移り変わりしない景色がずっと続いていく。車窓からの景色に飽き始めた頃、パーキングエリアで10分くらいのトイレ休憩があった。駐車場には他の乗り合いバンが数台止まっており、大型の観光バスも後からやってきた。キエフを発って約2時間。休憩をするのに良いタイミングで、長距離移動の休憩所になっているようだ。  休息が終わると、再び走り出した。滑らかなアップダウンの道が続き、再び移り変わりしない景色に開き始めた頃、車はリヴネの町外れにある長距離バスターミナルに到着した。短い移動時間だったが、リヴネに到着したのは午後の4時ということもあり、街中をふらふらとした後に宿でのんびりと過ごし、翌日にリヴネの郊外にある愛のトンネルに向かうことにした。

リヴネの郊外にあるクレバン

  ウクライナの愛のトンネルは、リヴネからローカルバスで20〜30分くらい行った小さな町クレバンの町外れにある。リヴネ駅付近にある郊外行きのバスターミナルに行き、小さなローカルバスに乗って20〜30分くらい走ると、すぐにクレバンに着いた。次々と降りていく乗客に吊られて、バスを降りようとすると、運転手は首を横に振って「ここじゃない。」とジェスチャーを混ぜてながら言った。

     その後、バスは乗客を降ろしながら住宅街を進んで行く。満員だった車内は数人を残すのみで、バス停に止まっても新たに乗ってくる客は誰もいない。バスに乗る前に愛のトンネル(Tunnel of love)に行きたいと英語で伝えたが、本当に運転手に通じたのか不安になってきた頃、バスは停車した。運転手は私の方を向くと、「ここだ。バスから降りろ。」と手で合図をしたので礼を言ってバスから降りた。

  キエフ滞在中は、中心地に滞在していたこともあり、集合団地やコンドミニアムばかりで一軒家を見かけることはなかった。そのせいか一軒家が建ち並ぶ住宅街を歩いていると、新鮮な気分を味わえた。郊外にある町のせいか、家の庭が広い家が目立つのはどこの国も変わらない。マッチ箱のような長方形の家や、三角屋根が特徴的な可愛らしい家が多かった。

ウクライナの愛のトンネル

  クレバンのバス停から徒歩で15分くらい歩いただろうか。愛のトンネルの入り口に着いた。トンネルの入り口付近では、愛のトンネルの写真がプリントされたマグネットを売っているおばさんがいた。マグネット買わないか?と声をかけられたが、自分で写真撮るからいらないと断った。

  愛のトンネルの長さは、3〜5キロほどでオルジフという小さな町まで線路が繋がっている。私は1キロほど歩いてたところで、あまりにも蚊が多かったので引き返してしまった。

  雨が降ったり止んだりを繰り返していたせいか、葉っぱの色が初々しく綺麗だった。時折、雲の隙間から覗く太陽に照らされた森はキラキラと輝きだす。陽に照らされた場所と、陽の当たらない場所のコントラストが美しく、幻想的な風景を見せてくれた。

おわりに

  愛のトンネルと呼ばれている場所だけあって、観光客はカップルが多かった。同性の友人同士で来ている人たちもいたが、一人で来ているのは私だけだった。

 

 

 

 

  

error: Content is protected !!