ポーランド

【ポーランド一人旅】ヴェリチカ岩塩抗は世界遺産に最初に登録された12件のうちのひとつ 

  ヴェリチカ岩塩抗に着いたのは、16時を過ぎていた。ツアーが始まる18時までは自由時間だったので、駐車場の一角にあるカフェで遅い昼食をとることになった。周りには飲食店が少なく、観光地価格だろうなと恐る恐るメニューの値段を見ると、街中のレストランとそう変わらない良心的な値段だった。

  食事が終っても、ツアーが始まるまで1時間以上も空き時間があった。時間つぶしにヴェジリカ岩塩抗の周辺を歩いてみたものの、特に見所はなく、カフェ、レストラン、おみあげ屋、売店などが数件あるのみ。

       時間を持て余していたこともあり、地図をぼんやりと眺めていた。ツアーでは地下深くまで潜ることがわかった。

  ツアーが始まる10分前にヴィエリチカ岩塩坑の入り口に向かった。このツアーもアウシュヴィッツ強制収容所同様に別のツアー会社との合同ツアーで、入り口の前では15人ほどが集まっていた。

  建物の中に入ると、音声機会を受け取る。各自周波数を合わせると、ガイドの声が聞こえるか確認をした。それが終わると、注意事項などの説明を受け、地下に向けて出発した。

  地下に行く階段を降りて数分が経った頃、いったいどのくらい降れば地下に着くのだろかと疑問が浮かんだ。階段から顔を出して下を覗いてみると、階段の終わりがまったく見えてこない。

  地下に降りていくたびに、少しづつ気温が下がって冷んやりしてきた。階段を降り始めて5分くらいが経った頃、ようやく地下にたどり着くことができた。階段は53フロアあり、1フロア辺り6段なので、合計318段も降ってきたことになる。

  ツアー客が全員揃うと、ガイドは岩塩坑について説明を始めた。ヴェジリカは、廃坑になっていない岩塩坑としては世界最古で、全長は 300キロ、深さは地下 327メートルもある。現在いる場所は地下64メートルで、ツアーは2時間ほど岩塩坑の中を歩くようだ。

  説明を聞きながらガイドの後を歩いていると、所々に当時の採掘の様子を再現した展示がある。展示物の前で当時の様子などを説明をしてくれるものの、話の内容がまったく頭に入ってこなかった。

  この日は忙しい1日だった。アウシュヴィッツ強制収容所のツアーで強制収容所内を歩き回り、ヴェリチカ岩塩抗では、思った以上に地下をぐるぐると歩き回る。1日でアウシュヴィッツ強制収容所とヴェリチカ岩塩抗の2ヶ所を訪れるツアーは時間的に効率的だが、体力的にはかなりキツイ。そしてヴェリチカ岩塩抗のツアーが始まったのが18時と遅く、疲れがどんどん溜まってくる。

  ツアーが始まって40分くらい経っただろうか。階段を下り始め、さらに地下深くに降りて行くことになった。

地下101メートルにある聖キンガ礼拝堂

 聖キンガ礼拝堂は1896年に緑岩塩の塊を掘り出した後に作られた。ガイドの説明によると、横幅約18メートル、高さ約12メートルあるという。上から礼拝堂を見下ろすと、階段を降りて下に向かった。

岩塩の壁を削って描かれた「最後の晩餐」 聖キンガ礼拝堂は、地上とは異なる異世界感があって感心が絶えなかった。その中でも心を奪われてしまったのが、岩塩を削って描かれたレオナルドダビンチの「最後の晩餐」。ヴェリチカ岩塩抗のツアーに参加する前日に、クラクフ国立美術館でレオナルドダビンチ作「白貂を抱く貴婦人」を見たが、それよりもより「最後の晩餐」の方に感動してしまった。

  さすがに世界遺産に最初に登録された12件のうちのひとつだけのことはあり、まさに圧巻だった。礼拝堂を歩いていると、思わず「オォー」という言葉が漏れた旅の中で様々な教会を見てきたが、ヴェリチカ岩塩抗の礼拝堂はその中でも圧倒的な迫力があった。 年間100万人もの人が岩塩抗に訪れるだけあって、カフェやおみあげ屋などがあった。地下深くにちゃっかりおみあげを売る場所を作っているのに驚いてしまった。地上に売店があるなら、観光地だし当然だろうが、地下100メートル以上も降りた世界で、紙幣を使える場所があるのは意外だった。

 地上にはエレベーターで戻った。階段を下ってきたときは、5分くらいかかったが、エレベーターだと1分もかからずに地上に戻ることができた。

  ヴィエリチカ岩塩坑といえば、1978年にユネスコの世界遺産に最初に登録された12件のうちのひとつ。1978年に登録された他の世界遺産は、クラクフの歴史地区、エクアドルのガラパゴス諸島、エクアドルの首都キト、アメリカのイエローストーンなどがある。

           クラクフに戻ってきたのは20時を過ぎていた。ツアーに参加している時間は合計4時間半ほどだが、クラクフからアウシュヴィッツ強制収容所までの移動。アウシュビッツ強制収容所からヴェリチカ岩塩抗までの移動。そしてツアーが始るまでの待ち時間など、ツアーに参加しているよりも移動や待ち時間の方が長かった。

おわりに

1日でアウシュヴィッツ強制収容所とヴェリチカ岩塩抗の2ヶ所を訪れるツアーは、思ったよりもハードな1日となった。ホステルに戻りベットの上でうだうだしていると、いつの間にか眠りに落ちていた。

 

 

 

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