ウクライナ

【ウクライナ旅行記】黒海オデッサの街並み

  オデッサの街を歩いて感じたのは、街の景色に変化がなく単調な街並み。中心地周辺は、どこも似た様な通りが続き、「あれ?ここさっきも歩いた気がする。あれ?初めて歩く通りかな?」と自分がどこを歩いているのかわからなくなることが度々あった。その原因の一つが、街路樹がある通り。街路樹が多いせいか、目印になる物が少ないので何度も迷子になった。

  街路樹の生い茂る街並みを抜けて港の方に向かうと、視界が一気に開けて青空が広がっていた。オデッサの観光名所になっている「戦艦ポチョムキン」という映画で有名なポチョムキンの階段に着くと、多くの観光客が写真撮影をしていた。

  この日は太陽の日差しが強く、6月とは思えないような暑い日だったので、階段を上り下りしている人は少なかった。

 オデッサの庶民の足になっているのが街中を走り回るトラム。路線は郊外まで伸びており、私が乗車した時の金額は、僅か3フリヴニャ(約12円)と激安だった。オデッサ中心地を回る観光なら、トラムに乗らず歩いても十分回れるほどの小さな規模。郊外にあるビーチに行く以外は、徒歩で移動していた。

  トラム、バス共に混んでいることが多く、郊外にある宿から中心地に向かうバスは、毎回ほぼ満員状態。車内は冷房がついてなく、窓を開けて走っているとはいえ、熱気がこもりサウナの中にいるような暑さだった。

 満員バスの中で身動きが取れずに立っていると、後部座席の方から乗客の運賃が人づてに運ばれてくる。初めてバスに乗った時は、人の多さで運転手に運賃を渡すことができずに、どうやってお金を払えばいいのか考えていた。が、車内が満員で動けない時は、前にいる人に運賃を渡し運転手に渡して欲しいと頼むと、バスの運転手まで人づてに届けてくれる。お釣りがあるときは、逆に前から後ろへ後ろへと人づてにお釣りが運ばれてくる。

  オデッサはウクライナのリゾート地という話を聞いていたが、オデッサ滞在中、リゾートらしさを感じることは一度もなかった。しかし、ウクライナにもリゾート価格があるのか、バスの値段や有料トイレの値段は、キエフやリヴィウに比べて2フリヴニャ(約8円)高かった。

  オデッサがリゾート地と思えなかった原因は、散歩をしていると様々な場所で廃墟を見たからかもしれない。

  オデッサの中心地は、飲食店が多く集まっている。リゾート地で食事をしたら高くつきそうなイメージがあるが、ここはウクライナである。中心地のレストランでも、他の国に比べたら十分安い。安いというよりも食事によっては、半額、あるいは3分の1くらいの料金で済ますことができる。

      安いからといって低品質なわけではなく、私がオデッサ滞在中に食べたお寿司やケバブは、他の国で食べてきた同類の料理にけして引けを取らない。ウクライナでは、何を食べても満足出来る美味しい料理が多い。

  オデッサ滞在中、特に何をするわけでもなく過ごした。当初は1週間もあれば十分だと思っていたが、意外にも居心地がよく3日間滞在を延長することにした。

  毎日のようにあてもなくふらふらと黒海に向かい、浜辺に寝そべってぼんやりと海を眺める。いつ来ても、海は穏やかで湖のように滑らかな水面だった。

  まだ6月で時期が早かったのか、浜辺には観光客の姿はなく、地元の人々が思い思いに夕暮れ前のひと時をのんびりと過ごす。リゾートとは呼べない環境が妙に心地よかった。

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