スペイン

バルセロナからサラゴサへ列車で移動 わずか滞在3日間と短い期間だけどサラゴサの印象

 欧州の旅では、列車移動よりもバスで移動することが多い。今回もバルセロナからサラゴサまでバスで移動する予定だったが、バスのチケットを購入することができなかったので列車で移動することになった。

 バルセロナの長距離列車駅「バルセロナ・サンツ」からサラゴサまでは電車で1時間20分ほどかかる。列車の料金は約60ユーロほどだった。バスだと約3時間でサラゴサに行くことができる。料金は出発時刻や曜日、そして何日前に購入するかによって値段が変わってくるものの、約15ユーロで列車に比べると格安だ。

 欧州の旅では、フリックスバスという格安のバスで移動することが多かった。しかし、フリックスバスでは、バルセロナからサラゴサの行きの路線を見つけることができなかった。サラゴサからバルセロナに向かうのは、初めて乗るバス会社「ALSA」で戻ることにした。

サラゴサ到着

 バルセロナからサラゴサまでは、特に目を見張る景色が見れるわけでもなく、のんびりとした田園風景が続いた。列車の速度は200キロほど出ており、片道60ユーロの高額なチケットを購入しただけあって、快適な列車の旅であっという間にサラゴサに到着した。

 列車内の写真を何枚か撮りたかったが、乗車している周りの客が小金持ちぽい人たちばかりで、写真を撮るのが億劫になってしまった。私の前の座席では、向かい合っている席でビジネス会議が行われていたり、生活に余裕のありそうな人たちばかりが目についた。

 バルセロナ・サンツ駅に比べると、人が少なくて閑散としているのがサラゴサの第一印象だった。列車はサラゴサに到着した後、スペインの首都マドリッドに向けて出発した。

久しぶりにゲストハウスに泊まる

 駅からゲストハウスまで15分ほどかけて歩いた。この旅では2度目の個室に滞在することになった。それほどサラゴサの滞在費は安い。正確な値段は覚えていないものの、1泊20〜25ユーロほどだった。

 バルセロナは世界各国から観光客が集まる人気都市だけあって、どこにいっても英語で対応してくれた。サラゴサは英語を喋る人が少ないようで、宿のチェックインは全てスペイン語でのやり取りだった。

 ラテンアメリカの旅以来、1年以上もスペイン語から遠ざかっていたので、久しぶりにスペイン語に触れることができて嬉しかった。こっちが言葉を理解しているのか構わずに、ベラベラとスペイン語で話しかけてくる。サラゴサの観光名所やおすすめのバルの場所を地図に印をつけて説明してくれた。

 スペインで南欧3ヶ国目になるが、南の人たちは陽気でフレンドリーな人が多い印象だ。もちろん全員が陽気でフレンドリーなわけではないが、どこにいっても親切に接してくれる人が多かった。そして南欧を旅するのに最適な季節4〜5月頃の過ごしやすい気候の影響もあってか、私はすっかり南欧の魅力に取り憑かれてしまった。

サラゴサ・ヌエストラ・セニョーラ・デル・ピラール聖堂

写真集で使用する写真を撮りにサラゴサまで来たので、サラゴサで観光をする時間はなかった。しかし、ヌエストラ・セニョーラ・デル・ピラール聖堂は見てみたかったので、バジリカの周辺を歩いてみた。どこから見ても立派な建築で、サラゴサのシンボル的な存在になっている。

 ヌエストラ・セニョーラ・デル・ピラール聖堂の向こう岸は、遊歩道になっているので教会を遠目に見ながら歩くことができる。近くで教会を見てみると、細かいディテールなどを見ることはできるものの、全体像を見ることは困難だ。それほどヌエストラ・セニョーラ・デル・ピラール聖堂は強大な建造物。時間があれば、ぜひ岸を渡って見てもらいたい。

 ラテンアメリカの旅や欧州の旅で、様々な様式の教会を見てきたが、その中でもヌエストラ・セニョーラ・デル・ピラール聖堂は目を引く建築だった。

サラゴサの街並み

 サラゴサの列車駅でも感じたが、バルセロナと比べるとサラゴサの中心地も閑散としている。そして3日間、街を歩いて感じたことだが、若者よりもリタイアした高齢者をよく見かけた。歩き疲れたので公園のベンチに座っていると、周りにいる人たちが高齢者ばかりなのに驚かされた。

 3日間毎日通っていたバルの店主いわく、スペインの首都マドリッドや人気観光地バルセロナに比べるとサラゴサの物価は安いという。街の規模も大きくもなく小さくもない適度なサイズ。都心部に比べると渋滞が少なく、バスで市内の大抵の場所に行くことができるのが魅力的なのだろう。確かに高齢者になったら、物価が安くてのんびりした街で暮らせるのは理想的だなと思った。

 サラゴサの印象

 サラゴサの郊外に行った帰り道、どんどん陽が西へ落ちていき暗くなり始めた。いくら治安が良い街とはいえ、早くゲストハウスに戻りたかった。足早で宿の付近に着くと、空はすっかりと暗くなっていた。途中、人気のない道を歩いてみたが、治安の心配をしている自分がバカバカしく思えてきた。それほど街が閑散としており、人とすれ違うことがあまりなかった。

 欧州の旅を終えた今でも、サラゴサのことを思い出すと、高齢者の街という言葉が最初に浮かぶ。そして物価が安く治安が良い素敵な街だった。

 

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